ホコリをかぶった就業規則

社長

就業規則は昔作ったけど、ずっと書棚にしまいっぱなしだよ。
見ることなんて、慶弔の休暇や見舞金くらいだな。

社労士木村

正直そんなところですよね。
あまり身近なものではないというのが、
ほとんどの企業の感想ではないでしょうか。

社長

そうなんだよ。
だから、別に必要だとも思わないしな。

社労士木村

でも、身近ではないということと、不必要かというのは違いますよね。
災害が頻発しないからと言って、防災用品が不要とはならないですよね。

社長

まあ、災害に関してはそうだが、
うちの会社では別に労使トラブルもないしな。

社労士木村

今トラブルを抱えていないのはいいことです。
でも、今はSNSなどで情報があふれており、
会社の労働法違反などに気付く従業員が増えています。

社長

うーん、確かに修正する必要もあるかもしれないなぁ。
でも、わざわざお金をかけて直すのももったいない気もするよ。

たったひとつの規定がチャンスを作る!?

社労士木村

でも、社長、就業規則にたったひとつ規定を盛り込んでおくだけで、
お金がもらえるとしたらどうですか?

社長

それはもちろんうれしいよ。
でも、そんなことがあるのかい?

社労士木村

もちろん「ただ規定が書いてあるだけ」ではダメですけどね。
例えば「パートを正社員にしようかな」と考えていた時に、
就業規則に規定があるかないかだけで、
助成金がもらえる場合がありますよ。

社長

ああ、確かにちょっと前にパートを正社員にしたよ。
そんなことでもらえるのかい?

社労士木村

他にもやらなければならないことはあります。
でも、「就業規則に規定がない」場合にもらえないことは確実です。

就業規則は現代の労働法令に合わせておくことも重要ですが、
少しだけ「国が目指すもの」に合わせるだけで助成金がもらえたりします。

助成金って簡単にもらえるの?

社長

そうなのかい?
以前、就業規則を社労士に作ってもらったときは、
そんなことはまったく言ってくれなかったよ。

社労士木村

助成金を扱わない社労士もいますしね。
それに助成金のルールって毎年変わるので、
社労士としても扱いは正直緊張します。

社長

助成金は聞いたことあるけど、
社労士に任せればとにかくもらってきてくれるんじゃないのかい?

社労士木村

いえ、会社に体制が整っていないともらうことはできないです。
だからこそ、顧問として普段から体制づくりの準備をするのです。

社長

そうか、そういう下準備が必要なものなのか。

社労士木村

下準備も重要ですが、
助成金は申請しても労働局から確認が入るのがほとんどです。

例えば賃金台帳を提出することがありますが、
ただ出せばよいというものではないんです。
中身の計算がキチンとされてるかを見られますからね。

社長

うーん、賃金台帳は経理担当に言えば出してくれるが・・・
中身が正しいかと言われるとどうだろうなぁ。

社労士木村

正確な給与計算というのは、労働法に精通してなければできません。

就業規則を整え、給与計算を適切にやれば、
助成金をもらえるチャンスはおのずと拡大しますよ。

もちろんタイミングなどもありますが、
タイミングをものにできるのは準備ができているからです。

当事務所の強み

社労士木村

当事務所では、プライベートでも仲良しの税理士・弁護士・司法書士・中小企業診断士といった仲間とともに、士業'sとしてワンストップの企業支援を行っています。

親しく接する仲間だからこそ、普段の会話からお互いの業務領域に自然と詳しくなります。
私は社労士ですが、税務や登記、経営分析などもお話しできるので、
より良い提案から各種専門家へとおつなぎします。